対馬体験ツアー:定置網に行く ~Part 1

8月23日(日)出航前、あわただしい漁協の朝

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箱網。定置網の一部。

今日、定置網に連れていって頂けることになった。

朝6時の出港予定。そのため5時半には漁協に行こうと思い、4時にアラームをセット。遠足前の児童のように良く眠つけず、結局4時前既に漁から帰ってくるイカ釣り漁船の騒がしい音で起床。

漁協はすでにイカ釣り船からの水揚げで大忙し。まだ夜が明けてなく、辺りは薄暗い。そんな中漁師さんや、漁協のスタッフは忙しくイカ釣り漁船から降ろされる、獲ったばかりのイカが入った発泡スチロールの箱を次々に積み上げ、フォークリフトで運び出す。そしてそれが輸送トラックに積まれていく。

積み上げられた発砲スチロール。この中に獲れたてのイカが入っている。

積み上げられた発砲スチロール。この中に獲れたてのイカが入っている。

運送会社のトラック。きれいに発砲スチロールの箱が積まれ込んである。

運送会社のトラック。きれいに発砲スチロールの箱が積まれ込んである。この後もっと箱が積まれる。

次々に入港してくる漁船の一艘はイカの入った箱が240もあり、降ろす際に漁協のスタッフが数を確認する。また船にはN52-XXXXSA2-XXXXといったナンバープレートのようなものがあり、これも記録されるこの頭文字のNやSAは県名を記している。Nは長崎県、SAは佐賀県、というように。この上対馬漁協には他県のイカ釣り漁船多いそうで、福井や山口、兵庫からの船もこの上対馬の海域で漁をし、ここに卸すという。

イカ釣り漁船。夜釣りでイカを寄せ付ける電球が連なっている。SA2-1578のSAは佐賀(Saga)県の船ということ。

イカ釣り漁船。夜釣りでイカを寄せ付ける電球が連なっている。SA2-1578のSAは佐賀(Saga)県の船ということ。

イカ釣り漁船は見ればすぐ分かる。大き目の電球が沢山吊らされているからだ。夜釣りとなるイカ漁は電球で光を灯してイカを引き寄せるそして寄ってきたイカを一気にはえ縄で吊り上げる、という漁法だ。(はえ縄とは一本の縄に針が連続して付いており、それを機械で巻き付けて一気に引き揚げる漁法である。また機械を使わず、手法で行う漁師もいる。)帰ってくる船はイカ墨で真っ黒に染められる。イカの最後の抵抗の証だ。後で分かった事だが、この機械を使って縄を引き揚げる方法ではイカが墨を吐いてしまうそうた。機械を使わず獲ったイカを船の底にあるいけすに放ち、港で締め箱詰めにするとイカは墨を吐かないそうだ。その為いけすを使う船は墨に染まらず綺麗なまま港に戻ってくる。

イカの墨が船に付く。イカが漁師と戦った証拠。

イカの墨が船に付く。イカが漁師と戦った証拠。

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