マサバの詳細情報


masaba

  • 魚種名(和名): マサバ
  • 通称: サバ, ホンサバ, ヒラサバ 1)

     

  • 地域名: ヒラス, サワ, ソコサバ 1)

     

  • ブランド: 

いなサバ(対馬市上県町伊奈)

関サバ(大分佐賀関)

伊東の金サバ(伊豆半島伊東)

松輪サバ(三浦半島東岸)

旬サバ(済州島・五島西沖・対馬海峡)

  • 分類:    スズキ目 サバ科 サバ属 3)

     

  • 学名:    Scomber japonicas 3)

     

  • 英名:    Common Mackerel

     

  • 分布:    北海道オホーツク海沿岸, 北海道~九州南岸の日本海・東シナ海沿岸, 北海道~九州南岸の太平洋沿岸, 瀬戸内海, 屋久島, 東シナ海;朝鮮半島全沿岸, 中国東シナ海・台湾海峡沿岸, 台湾, フィリピン諸島, ハワイ諸島, カリフォルニア沿岸3).

     

  • 生息域:    沿岸表層群遊性 1)3). 大群をなしておもに中~上層を回遊 1).

     

  • 大きさ:    全長50 cm 3)

     

  • 食べ方:    旬は秋~冬 1)(対馬での旬は12~2月)6). 一般に, 秋サバ, 春サバ(産卵前)が美味と言われる 2). しめ鯖, 味噌煮, 焼き物, 鯖寿司, 塩鯖, 缶詰など 2).

    腹部などに線虫アニサキスが寄生していることがあるので, よくチェックすること. 加熱調理すれば死滅する. 全体に黄みがかり, 体側中央に金色の淡い縦帯が出るものが美味とされる1). 長崎ではお盆に「鯖なます」を神棚にあげる家もある.「なれずし」など2).

     

  • 形態の特徴:    体表は背側が青く緑がかり, 腹は銀白色. ゴマサバに比べて体系はやや平たく1)(平サバ), 尾びれが黄色. 腹側にゴマ状の斑点はない. 背に細かな虫食い斑紋がある. 小離鰭が数基(サバ科に共通)1) 3).

     

  • 生活史:    寿命は6歳 5). 成熟年齢は, 1歳から5).

    代表的な回遊魚の1つで, 秋から冬に大群で適温水にのり, 越冬のため南下する. 春から夏に水温が上昇してくると北上し, 産卵期を迎える 2).

    オキアミ類, カイアシ類, 十脚類などの甲殻類, イワシ類などの魚類など食べる2) 5).

    マサバ産卵場は, 東シナ海南部の中国沿岸から東シナ海中部朝鮮半島沿岸, 九州・山陰沿岸で, 産卵期は, 南部ほど早く(1~4月), 北部は遅い(5~6月)傾向がある(図1). 対馬周辺の産卵期は, 3~5月4).

図1: マサバの生活史と漁場形成     図の出典:「日本海西部・九州西海域マアジ(マサバ・マイワシ)資源回復計画」4)

図1: マサバの生活史と漁場形成    
図の出典:「日本海西部・九州西海域マアジ(マサバ・マイワシ)資源回復計画」4)

  • その他:    「長崎県のさかな」秋の魚の1つ 1).

    サバの仲間には, 血液中にヒスチジン(アミノ酸)が含まれており, 死後, ヒスタミンに変化して, 一定量を越えたものを口にすると, じんましん, 嘔吐などのアレルギー症状が出る人もいる(「サバの生き腐れ」)1).

     

    漁獲後, サバの首を折り, 血抜き処理を施す(首折処理)ことは, 活締めによる鮮度保持に加え, 脱血による鮮魚の貯蔵中の肉色保持と嫌味物質の生成抑制方法であると考えられている 7).

     

  • 漁場: 対馬北方の水深110-160 mの海域など

     

  • 漁獲量:    マサバの資源状況は、低位水準で横ばいである. 漁獲量は, 1970年代後半は約30万トンであったが, その後減少し, 1993年以降増加傾向を示し, 1996年には41万トンに達したが, 1997年には21万トンに大きく減少した. その後も減少傾向が続き, 2012年には11万トンとなっている(図2)5).
図2. マサバの漁獲量 図の出典:「わが国周辺の水産資源の現状を知るために」平成25年度資源評価票.(http://abchan.job.affrc.go.jp/digests25/index.html)5)

図2. マサバの漁獲量
図の出典:「わが国周辺の水産資源の現状を知るために」平成25年度資源評価票.(http://abchan.job.affrc.go.jp/digests25/index.html)5)

  • 漁法: 巾着網, 棒受網, 跳ね獲り, 巻網, 定置網 2)

     

  • 漁期: 主に2~11月に漁獲

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参考文献:

  1. 石川皓章著(2010)「海の魚大図鑑」(日東書院)
  2. 長崎県水産部HP「ゆめとびネット」(http://www.pref.nagasaki.jp/suisan/
  3. 中坊徹次編(2013)「日本産魚類検索 全種の同定 第三版」(東海大学出版会)
  4. 水産庁(2009)「日本海西部・九州西海域マアジ(マサバ・マイワシ)資源回復計画」  (http://www.jfa.maff.go.jp/
  5. 水産総合研究センターHP「わが国周辺の水産資源の現状を知るために」平成25年度資源評価票.(http://abchan.job.affrc.go.jp/digests25/index.html
  6. 対馬市観光物産推進本部「対馬の特産品 総合パンフレット」
  7. 吉野暢之・古畑和哉・滝口明秀(2011)「定置網漁獲のマサバの活締め方法が貯蔵中の筋肉に及ぼす影響」千葉県水産総合研究センター研究報告 6: 29-32