そうだ、島へ行こう!対馬紀行日記③~対馬の海 Part III

甘鯛紅王、太刀魚銀太

甘鯛「紅王」のポスター。

甘鯛「紅王」のポスター。

太刀魚「銀太」のポスター。

太刀魚「銀太」のポスター。

上対馬漁業協同組合。バス停まで上対馬漁業協同組合の武末課長に迎えに来て頂きました。バス停の待合室は私にとっては居心地が悪く、雨の降る外で待つことにしました。この頃になると豪雨が嘘のように小雨が降っている状態。でも武末課長は既にいらしていて、あまり待つ必要がありませんでした。そして荷物と一緒に漁協へ。

漁協の一階、というかグラウンドレベルに魚を水揚げする作業場があり、建物の2階に事務所があります。代表理事組合長は長谷川氏。先客がいらした様子です。色々とお忙しいのですね。

両氏に対馬の魚、特に上対馬で獲れるものについてお話して頂きました。

対馬島で真っ二つにされた対馬暖流は上対馬の北の方の海域でまた混ざり合います。対馬の東側で育った魚が西側で育った魚と合流します。東の海な推進100m位で水温の低い西の海と比べると浅いのですが、それでも対馬渦のおかげで栄養が海面に引き上げられ、東の魚も西のものと同じく脂が乗っているそうです。つまりこれらの脂ののった魚たちは上対馬北部海域で捕獲され、大漁となります。上対馬は東西の豊かな資源が集中している場所と言えるでしょう。

上対馬漁協は比田勝に本所を置き、豊、鰐浦、泉と3つ支所があります。いずれも比田勝より北にあり、そこでも水揚げが行われます。因みにこの漁協に登録している漁師の数は500人位だそうです。

対馬ブランド。上対馬で獲れる魚で有名なのがこの2種、アマダイの紅王とタチウオの銀太。知る人ぞ知る、京都の料亭などでしかお目にかかれない魚です。私がこれらの魚を知らない、ということは決して私が貧乏で(実際、貧困状態といっても過言ではない)知らない、ということでなく、需要供給が大阪・京都に集中して築地まで回ってこないからなんです!(ちょっと苦しい言い訳か?) 

特に対馬ではアマダイの収穫量が高く、紅王がブランド化された平成13年頃は、その水揚げ量が全国で1、2位だったようです。続く平成14年には銀太が登録されました。登録のためには魚の特徴などを明記し、申請するそうです。そして上対馬で獲れるアマダイとタチウオのみにこれらの名前が与えられるということです。

これらの魚の知名度が築地にも響くほどになるといいですね。

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