対馬体験ツアー:定置網に行く ~Part 4


箱網漁業は毎日の日課

第三光漁丸の漁師さん、ありがとうございました!

第三光漁丸の漁師さん、ありがとうございました!

道網は毎日チェックするそうだが、20日から一か月位は入った魚を泳がせておくそうで、入った量が多くなった時点で水揚げするという。この日は沢山入っていたので水揚げを行ったわけだ

定置網場には道網のほか、箱網がある。そこには運動場と呼ばれる場所があり、入った魚を自由に泳がせている。これは先ほど漁を行った道網の反対側に位置する。そこから魚を箱網に追い、道網の時と同じよう、2艘の船で網の広さを縮めていく。その際網をひっかける機械を器用に作動させながら網の大きさを調節する。この網巻き機は光漁丸には4つ船の片方側に備わっている。

網を巻く機械。船の片方に並んでいる。

網を巻く機械。船の片方に並んでいる。

網を巻き取る機械のクロースアップ。

網を巻き取る機械のクロースアップ。

この頃の時刻は7時ちょっと前。日が昇り暑くなってくる。

獲れる魚は小さいカタクチイワシだ。中にはヤリイカが紛れ込んでくるカワハギもいた。カタクチイワシが何千匹も作業台に降り注ぐ。一匹一匹が命を絞って跳ねまくる。漁師はこの天下の中、頭の先から足元まで通気性ゼロのレインギア(雨がっぱ)で身を包む。魚が跳ねまくるとその水しぶきで汚れるからだ。また多分機械や道具から身を守るためでもあるのだろう。

日が照り、暑い。

オーバーオールが暑い。

働いているので暑い。

回っているエンジンが暑い。

網一杯の魚。

網一杯の魚。

すくい上げられて作業台の上に。

すくい上げられて作業台の上に。

水飛沫が凄い!

水飛沫が凄い!

海の上は静かで平和だが、船上は過酷だ。5人とも息を合わせて漁をする。呼吸が合っていないと船上での複雑な作業がうまくいかない。一人が網を引っ張り、一人が網を移動する。また一人が魚をすくい上げ、一人がフォークリフトを巧みに操る。2艘の船の距離の位置づけ、網の曳き具合を船の左右で調節したり、船を固定したり。チームワークがこんなにスムーズに行われるまで、一体どのくらいかかるのだろう一人でも勝手に判断し動いてしまうと・・・怪我どころか命さえ危ないことになりかねない。

何千匹もすくい上げる。その中に入ったカタクチイワシ以外の魚を仕分けしていく。カタクチイワシは作業台から受け籠の中一杯になるまで落とされてく。一杯になったら作業台から流れ落ちないように出口を木の板でブロック、次の受け籠用意する。この作業が延々続く。

カタクチイワシ以外のものでヤリイカなどが獲れる。獲れたてのイカはエンジ色に赤っぽい。暫くすると半透明に透き通っていく。そして港に運ばれ氷の上に並ばれるとまた赤っぽい色に変わっていく。新鮮な証拠である。

揚げられたばかりのヤリイカ。赤っぽいマルーンの色。

揚げられたばかりのヤリイカ。赤っぽいマルーンの色。

しばらくすると透き通ってくる。

しばらくすると透き通ってくる。

氷に入れると、あれ不思議!また色帯びてくる。

氷に入れると、あれ不思議!また色帯びてくる。

今朝、水揚げは10回くらい行われた。勿論これはどのくらい魚が定置網に入っているかでもっと多い時もあれば、少ない時もある。今日は一時間ほどこの作業が続けられ

月に一度くらい行う道網に比べ、この箱網は上対馬漁協で定められている定休日の第2、第4土曜日以外の毎日だそうだ。毎6時に出航、道網をチェックし魚の量を見る。そして箱網場に行き、カタクチイワシを連続的に水揚げする。

7:45AMに終了。港に戻り、獲ってきた魚を漁協に揚げるズやハガツオは漁協で発砲スチロールの箱詰めとなる。漁師が氷を敷いた箱に魚を綺麗に並べていく。そしてラップをしそこに氷をかぶせ蓋をする。この箱詰めに漁師のセンスが光る。魚の種類は勿論、各魚の大きさを把握していないとできない作業だ。箱に詰めれば詰められるほど重さが加わり、キロで売買されるため、重ければ重いほど収入となる。箱に入らない半端な数の魚は売買の対象にならず、漁師が家に持って帰ることになる。例えば10匹入る箱に13匹は入れられず、3匹残ってしまう。この3匹が売り物にならない。もうひと箱に3匹だけはあり得ないのである。

獲った魚はきれいに箱詰めされる。

獲った魚はきれいに箱詰めされる。

箱網で獲ったカタクチイワシは、籠からアルミの箱に敷き詰めされる。その後直接冷凍される。その過程で何十匹とこぼれ落ちる。それらは港で待っているトンビのエサとなっていく。

カタクチイワシのアルミ箱詰め。

カタクチイワシのアルミ箱詰め。

掃除などを終え、第三光漁丸はようやく9時ごろ港を離れる。その際、積んであった水槽と作業台が港に降ろされる。使っていた籠も、だ。

次の漁船が入ってくる。ハガツオやサバを獲ってきた船だ。魚が次々と降ろされ、箱詰めしていく。漁師も漁協のスタッフもせわしなく作業に没頭する。せっせと作業を行わないと魚が傷んでしまうからだ

こんなことが集中して1時間くらい行われるが、その仕事の多さからもう何時間も同じ作業を続けているように感じた。

まだ午前中だというのに既に今日という日が終わったように思えた。港の一日は長い。

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