アカアマダイの詳細情報


©Takuya Morihisa

©Takuya Morihisa

  • 魚種名(和名): アカアマダイ
  • 通称: アマダイ
  • 地域名: グジ、オキツダイ、アカグジ、グズナ、ゴズナ、コビル、アカクヅナ、アカゴツナ
  • ブランド: 紅王(べにおう)(長崎県対馬市 上対馬町漁業協同組合)、小伊津アマダイ(島根県)、萩のアマダイ(山口県)、若狭ぐじ(福井県)、丹後ぐじ(京都府)
  • 分類: スズキ目 アマダイ科 アマダイ属
  • 学名: Branchiostegus japonicas
  • 英名: Red Tilefish
  • 分布: 茨城県、千葉県外房~九州南岸の太平洋沿岸、青森県津軽海峡~九州西岸の日本海・東シナ海沿岸、瀬戸内海、東シナ海大陸棚域、渤海、黄海、済州島、浙江省、台湾北部
  • 生息域: 水深約20~156mの砂泥底 主に100~130m
  • 大きさ: 50cm
  • 食べ方: 昆布締めの刺身、干物、蒸し物、味噌漬け、揚げ物、塩焼き、照り焼き、酒蒸。旬は秋~冬(対馬での旬は12~2月)。白身の上品な味。水分が多くその分軟 らかいが、甘味があるのが特徴。脂質は少ないが、冬場のアマダイは「すなずり」と呼ばれ、腹部に脂がのっておいしい。グジと呼んで珍重する京都をはじめ、 江戸時代以前から日本料理に欠かせない高級魚。「アマダイの甘酢あんかけ」は、長崎料理歳時記に“ 桜花爛漫料理 ”として紹介されている。
  • 形態の特徴: 眼の後縁にある三角形の白い班が特徴。側偏形の体で頭が大きく、おでこが張る。ピンク色の美しい体色で、尾びれに黄色い線が5~6本入る。
  • 生活史: 寿命は、オス10歳、メス9歳程度。成長は遅く、8年で30cm程。東シナ海における成熟年齢は、オスは2歳、メスは3歳からで、東シナ海における産卵期 は5~12月(ピークは9,10月)。日本海南西海域における産卵期は6~10月(ピークは9月)。産卵場は、済州島周辺~東シナ海大陸棚斜面域など。海 底に卵を産む。 海底に巣穴を掘って、縄張りをつくる習性がある。 シロアマダイ、アカアマダイ、キアマダイの順に生息域が深くなり、成魚もこの順番で大きく、シロは60cm、アカは50cm、キは30cm程の大きさになる。 小魚、エビ、カニ、ゴカイ、イカ、タコ、貝類などを食べる。
  • その他: 「長崎県のさかな」春の魚の1つ
  • 漁獲量: 長崎魚市場のアマダイの水揚げは日本一で、全国に出荷。 加工原料(味噌漬、一夜干し)としても大量に利用。長崎県におけるアマダイ漁獲量のおよそ半分は対馬海域で漁獲され、その大半は対馬北東海域で漁獲。
  • 漁法: 底曳網、延縄。対馬では主に延縄で、他に立縄、一本釣など
  • 漁期: 周年漁獲
  • 旬: 秋~冬(対馬での旬は12~2月)

参考文献:
石川皓章著(2010)「海の魚大図鑑」(日東書院)
河野光久・天野千絵(2008)「日本海南西海域におけるアカアマダイの産卵期・産卵場および仔魚の出現」 山口県水産研究センター研究報告6: 31-36
長崎県水産部HP「ゆめとびネット」(http://www.pref.nagasaki.jp/suisan/
中坊徹次編(2013)「日本産魚類検索 全種の同定 第三版」(東海大学出版会)
水産庁(2010)「長崎県対馬海域アマダイ資源回復計画(http://www.jfa.maff.go.jp/
水産総合研究センターHP「わが国周辺の水産資源の現状を知るために」平成25年度資源評価票(http://abchan.job.affrc.go.jp/digests25/index.html
対馬市海洋保護区科学委員会(2014)「対馬市海洋保護区科学委員会報告書」 対馬市観光物産推進本部「対馬の特産品 総合パンフレット」
山下秀幸・酒井猛・片山知史・東海正(2011)「東シナ海産アカアマダイの成長と成熟の再検討」日本水産学会誌77(2):188-198