対馬体験ツアー:定置網に行く ~Part 6


上対馬のブランド魚~紅王と銀太

Red Tilefish - アカアマダイ。紅王はその王様だ!

Red Tilefish – アカアマダイ。紅王はその王様だ!

アマダイ紅王

上対馬のアマダイは平成14年にブランド化した魚種だ。獲れる数も一年中通して大体安定している。大きさが特大(約2kgほど)から豆小まであり、それにより価格に違いがでる。やはり大きいものの方が高値で取引される。

特大サイズのアマダイ。3匹で箱一杯。

特大サイズのアマダイ。3匹で箱一杯。

入ってくる魚を箱に敷き詰め、漁協スタッフは魚種、合計、そして箱の重さを記録していく。それらの情報を赤ペンで箱の側面に書き込む。漁船は番号で示しているらしい。その後「対馬直送」とあるラップを掛けその上からまた氷を敷き詰める。

赤ペンで箱に情報記入。

赤ペンで箱に情報記入。

漁師には伝票と現金を渡す。いくらで取引されているのかは、あまりにスピーディーな作業だったため、把握出来なかった。多分相場が決まっているのだろう。

アマダイの漁師さん。大漁の後でほっこり。お疲れ様でした!

アマダイの漁師さん。大漁の後でほっこり。お疲れ様でした!

それでもアマダイ紅王は箱2~4万円にはなるそうだ。殆どが上対馬・下対馬から京都・大阪の市場に出荷されるという。そこから料亭などに卸されるのだ。アマダイは高級魚で、アジやサンマ、或いはマグロのように一般には消費されない。そのためか漁協が規定するアマダイ漁法は厳密で、漁師は丁寧にアマダイを一匹ずつ釣り上げる。漁協での取り扱い方も丁寧で、氷に直にアマダイを置かず、氷の上に敷物を置きその上に魚を並べる。つまり、下から氷、敷物、魚、ラップ、氷、そして蓋、となる。

直接氷に当たらないように敷物が敷いてある。

直接氷に当たらないように敷物が敷いてある。

また紅王が対馬の食卓に並ぶのも珍しい。実際対馬のスーパーなどでもしあるとすれば、それは長崎本土から運ばれてくるものだという(多分福岡市の魚市場からフェリーで)。

タチウオ銀太

タチウオ銀太はアマダイ紅王がブランド化された一年前にブランドになった魚である。以前はキロ5000円くらいしたそうだが、今では値段が下落、キロ3000円くらいで取引されているという。脂がのっていて大変美味だと言われる銀太は対馬からの流通の不便さから、本土のもっと新鮮なタチウオに太刀打ちできない。本土のタチウオは穫れたら直ぐに市場に出回る、という流通の便が良いばかりでなく、その保冷技術も対馬のものより優れているという。流通に関しては対馬は物理的に不利であるのは離島としての宿命で仕方が無い。だったら対馬もその優れた保冷技術を学ぶべきだと思うが・・・。

銀太は既に氷を敷き詰めた箱に入って入港する。

銀太は既に氷を敷き詰めた箱に入って入港する。

それでも肉厚の対馬の銀太は大阪で人気で、大阪を中心に出荷されるそうだ。

銀太は船上で箱詰めにされる。体が長いせいか、絞めたときの姿で硬直してしまうからだそうだ。つまりトグロを巻いて死んだらその姿で出荷されることになり、二つ折りで箱に詰められると二つ折りの形のままになってしまう。それを広げることはできない。またタチウオには鱗が無く、グアニンという物質が体を覆う。このグアニンは指で触ると直ぐに取れてしまい、傷みのもととなる。だから取扱いが難しい。一度箱詰めされたら、出荷するまで手の付けようのないデリケートな魚である。

銀太はメタリックに輝く。

銀太はメタリックに輝く。

そんな銀太は箱に5kg以上詰められる。ひと箱2,3万円くらいになる。その水揚げ量は今では低く、去年も今年も不漁とのことだ。獲れるときは夏の間だけでも一隻10箱くらいだったのが今では2箱くらいがやっとであるという。ブランド化した当時は多く穫れた魚だったということだ。

漁協のスタッフ。日曜日に、お疲れ様でした!

漁協のスタッフ。日曜日に、お疲れ様でした!

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